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ムサシノの不正経理を暴く

ムサシノの不正経理を暴く
私は経理の専門家ではありません。それに、企業の経理不正を暴こうにも、手元にある資料は給与明細や源泉徴収票程度のものだけです。これらの乏しい資料をシロウトが解析して発見したのが、下記の不正行為です。これ以外に数多の不正が行われていると考えるのが適当です。
1)二重給与:経理の世界の人なら誰でも知っている手法だが、日本の多くの企業で実施されている不正行為。実際に従業員に支払っている給与と国税に届け出る給与に差額をつける。実際より多く支払ったことにして、差額を脱税する。二重給与の裏ソフトは覚醒剤同様にどこでも手に入るので、これを利用し国税用と従業員用の二通りの給与明細を作る。この部分は2重給与ソフトがあれば、簡単に作成できる。問題は、賞与に対する源泉徴収額である。前月の社会保険控除後の給与の額を「賞与に対する源泉徴収額の算出率の表」に当てはめることで、賞与総額に対する徴収%が決まる。この特殊な計算方法をカバーする裏ソフトが94年末まで、出来上がっていなかったと思う。そこで、従業員に配布する賞与明細の源泉徴収額が法定計算額と異なり、国税向けの賞与額に対する高めの徴収額になってしまう。しかし、この点に気がつく従業員はまずいない。いたとしても経理畑の人間だから、仲間に引き込めば危険はなくなる。詳しい手口については、ここを参照ください。(95年以降は、この不具合はソフトの整備で解消したようです。)このシステムで脱税できる金額は1億〜2億円ぐらいになると思います。
2)残業手当の詐取:ムサシノは、タイムカードの残業時間を毎日30分単位で切捨て計算していた。これはもちろん労働基準法違反です。許されているのは、一月の合計残業時間からの29分以下を切り捨てることだけです。毎日29分づつ残業したら、一月で10数時間も損をすることになります。こんないんちきタイムカードを国税に見せられるわけがありません。社員全員用のダミーが偽造されています。さもなくば、税務調査を通りません。

算定基礎賃金:残業手当の単価を決めるためには、毎月固定的に支払われている給与と手当ての合計を所定の労働時間で割ることで算出します。基準法では、この諸手当のうち計算から除外してもよい項目を厳密に限定しています。普通の会社では、家族手当、通勤手当ぐらいのものです。ムサシノでは、乗車手当や住宅手当、特別奨励手当などが計算から除外されていました。算定基礎賃金を不法に低く抑えれば、残業単価は下がります。もちろん、税務署がみれば一目瞭然、すぐに指摘されます。されないのは、別の給与体系が税務署に提示されていたからです。

所定労働時間:さて、上記のやり方で、算定基礎賃金が算出されますので、これを一ヶ月の労働時間で割れば1時間あたりの賃金額が決まります。従って、所定労働時間を大きな数字にすれば、それだけ単価が安くなるわけです。これは、1年365日から休日数を差し引き、12で割った数字に1日の労働時間8時間をかければ算出できます。例えば、1年の休日数が98日の会社なら、(365−98)÷12 X 8 =178時間となります。ムサシノでは根拠なく196時間という所定労働時間を使っていました。

残業単価:上記で算出された単価にそれぞれ率をかけて、各種の残業単価を算出します。
普通残業:1.25、休日残業:1.35、深夜残業:1.50、休日深夜残業:1.60
この掛け率で算出された残業単価は、給与明細に時間・単価の順で記載されます。ムサシノはからくりがわかりづらいよう、意図的に印刷をずらして、判読不明にしていました。

この手法をとると年間数十万単位で、従業員から搾り取り、全く異なる内容の税務申告をして差額をポケットに入れることができます。100人従業員がいれば、これだけで5000万円は脱税できます。
3)健康保険料個人負担分の不法な徴収:ムサシノが加入していた印刷製本包装機械健康保険組合では、雇用者42/1000、被保険者37/1000の負担率を規定していました。しかし、ムサシノは被保険者負担率を39.5/1000として徴収していました。政府管掌健保と同じ負担率にしていたわけです。たいした差額ではありませんが、そんなはした金まで、脱税したいんですかね?
4)仮払金詐取:仕事柄出張の多い、清算が不規則になりがちな社員に目をつけ、精算金が戻っていないと繕い二重取りします。出張前の仮払金受領書を捏造し、いつのまにか仮払金残が増えていきます。経理担当だけで利益を分け合う役得だったと思います。脱税は仕方がないとしても、社員の金にまで手を出すのは絶対に許せません。高杉氏の仮払残額が500万を超えたのも、基本的には菱垣の仕業です。
他にもたくさんありすぎて全部を記載できません。ムサシノあてに出した書簡にて、解説に換えます。
ムサシノには答えられない直接的な質問を多々ぶつけてきました。彼らは返答することも出来ず、労準や国税に駆け込まれることを極度に恐れたと思います。そして、ついに待ちに待った脅迫状を送ってきてくれました。有難う。
さて、ここまで読んで不思議に思うことがあると思います。こんな低次元の不正をやっていて、なぜ国税から摘発されないのか、疑問に思われると思います。素人でもわかるようないい加減な不正です。何故ばれなかったか?その鍵はここにあります。
私が、経理の細かいことをがたがた書いたのには理由があります。どんな局面でも、はした金でもポケットに入れようとするムサシノ幹部の習性をご理解いただきたかったのです。ここまで徹底している連中ならば、もっと大きな犯罪に手を出してもおかしくないと思いませんか?